163TB パピエマシェ 薔薇のサイドテーブル 推定年代・生産地ー19世紀末〜20世紀初頭・フランス W50,D37,H70cm / sold 送料:F-Bランク 【送料ページはこちらをクリックしてください】 過ごした時間が澱のように染み込んだ、深く色づいたパピエマシェの台。爛熟する大輪の薔薇は、触れれば落ちそうな花弁に、甘い艶を湛えています。天板のそこかしこに負った傷は、薔薇の棘に因るものかと思えるほど、精緻な手描きの絵柄は濃厚な味わいです。元々はよりゴールドを感じさせる色だったようで、擦れた部分に顔をのぞかせた、黄色い下地色からもかつての絢爛さを垣間見られます。19世紀末のフランスを、想起せずにはいられない一脚。 東洋の漆器を模して、18世紀後半に登場した、紙パルプと膠などを焼き固めたパピエマシェ。箱やトレイ等、数多くのアイテムが造られましたが、シルバープ レートの技術革新などに押され、20世紀初頭には造られなくなったそうです。そんな儚い物語に似合う、経年の表情が好ましいテーブル。レターラックや、小 物容れなどは、目にする機会もありますが、こういった大きい物に出会うことは稀です。構造上、木のテーブルに比べてぐらつきを感じますが、比較的しっかりした状態と言えます。 |
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パピエマシェの天板2枚と、木製の脚で造られています。 |
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下段です。 |
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下段の高さは21cm。 |
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