アンティーク御者台 フランス


74TH Paris御者台
推定年代・生産地ー19世紀・フランス

W127,D53.5,H31cm / sold
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パリ郊外の古道具屋の薄暗い倉庫で見つけた、埃を被ったベンチシート。
それはきっと、19世紀のパリの喧騒を、雨に塗れた石畳の上を、ビクトル・ユゴーの物語さながらに駆け抜けたに違いない、馬車を操る「御者」のフロントシート。時代を語る黒い座面板と、レザークッション。クッションの裂け目からは、詰め物の馬毛が覗いている。クッションを支える丹精に挽き出されたグラマラスな臙脂色の柵。端々には、鍛冶屋仕事の鉄具が繋がれ、硬く歪な地面から伝わる絶え間ない衝撃で壊れないよう、頑丈にできていて、重い。コレクションを飾ったり、ショップのディスプレイステージとしても粋だし、ベンチなどに加工しても面白いかもしれない。どういった形にせよ、物語を想像させる誘惑的な存在は、いつまでも目にするものを飽きさせない。指先で弾くキーボードの音が、いつしか、薄暗く湿ったパリの混沌の中で、泥を跳ね石畳を踏み鳴らす、馬の蹄の音に変わる。


御者台の下に置いている、テーブルレッグは付属しません。

アンティーク御者台 フランス






レザークッションは、本皮ではなく、厚い綿布にコーティングが施さています。破れから、クッションに詰められた馬毛が見えます。












板は上に跳ね上がりますが、下には落ちません。


底面です。

手すり両端にアイアンの金具が付いています。綿布の破れが見られます。


手すり両端に鉄の金具が付いています。








座面の開口部は、2箇所のレザーヒンジで繋がれています。




座面両端に、鉄のフックが付いています。





破れから、クッションに詰められた馬毛が見えます。



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